六本杉から二ツ鳥居へ(高野山町石道)


六本杉から高野山上の入り口・大門までの町石道は、木立に囲まれた尾根道が中心です。

人里(天野の里、上古沢、紀伊細川など)への分岐がいくつかあるので、途中で切り上げたり、途中から歩いたりすることができます。

高野山町石道の地図- 高野山名所図会



六本杉と二ツ鳥居は、共に天野の里へ下る分岐がある場所です。町石道を歩くと30分(1.8キロメートル)、天野の里経由だと1時間ほどかかります。

町石道のほうは、杉林や自然林に囲まれた、ほぼ平坦な尾根道です。

小都知ノ峯

126町石の少し先で左に分岐する細い道は、小都知ノ峯(おづちのみね)に登る道です。

小都知ノ峯は、丹生明神(にうみょうじん、丹生都比売大神)が大和の国から天野の里にやって来る際に超えたとされる峰ですが、展望は開けていません。

古峠

六本杉から20分ほどで、124町石が立つ「古峠」に到着します。ここにも左への分岐があり、緑の標識には「←上古沢駅」と書かれています。

高野山町石道の写真- 高野山名所図会



ここで町石道を切り上げて、上古沢駅から鉄道とケーブルカーで高野山に登ることもできます。古峠から上古沢駅への道は急な下りとなり、1時間10分ほどかかります。

古峠から天野の里まで下る道もあります。「古峠」という名前と、近くに丹生明神ゆかりの小都知ノ峯があることを考えると、古代の丹生一族はこの道をたどって古沢から天野にたどり着いたのかも知れません。しかし今は、手前の六本杉か、この先の二ツ鳥居からの道(八町坂)の方が整備されています。

二ツ鳥居

古峠から町石道を続けると、400メートルほどで二ツ鳥居に着きます。天野の里を見下ろす展望台があり、休憩にはもってこいの場所です。

展望台の先に、2基の鳥居が横に並んでいます。

高野山町石道の写真- 高野山名所図会



江戸時代末期の慶安2年(1649年)に建立された石造りの鳥居ですが、もともとは弘仁10年(819年)5月3日、空海が高野山に丹生明神と狩場明神(高野明神)を勧請した際に、神域の入り口として建立したと伝わっています。2基の鳥居は、両神それぞれを遥拝するものと考えられます。

二ツ鳥居より先の町石道は聖なる道となり、昔は木の伐採も禁じられていました。「高野山」は、ここから始まるということもできます。

鳥居の先の分岐を左に行くと、高野山上に続く町石道。右に行くと、天野の里へと下る急坂(八町坂)です。この道は紀ノ川沿いの妙寺駅へと続く三谷坂道(勅使坂道)で、町石道よりも古い歴史を持つ道です。町石道よりも行程が短く、天野の丹生都比売神社を通ることから、朝廷の勅使や神主がよく利用していました。


サイトマップ