タルトゥ-トーメの丘の見どころ-

このページでは、エストニア第二の都市、タルトゥのトーメの丘にある、「天使の橋」、「大聖堂」、「タルトゥ大学歴史博物館」、「悪魔の橋」などの観光名所をご案内します。

タルトゥ・トーメの丘の地図

天使の橋

タルトゥ大学から更に南に進むと、胸像の立っているちょっとした広場に出ます。振り返ると、家の壁にタルトゥ大学の絵が描かれています。ここを右折してLossi通りという狭い坂道を登ると、トーメの丘です。 しばらく登って行くと、左右に盛り上がった丘を連結している橋の下に出ます。この橋は「天使の橋」と呼ばれていて、1838年に造られました。 「天使の橋」は、タルトゥ大学の学長、G.F. パロットに捧げられたそうです。

大聖堂(トームキリク)

坂を登りつめたところは交差点になっています。ここを右折して進んでいくと、右手に煉瓦造りの大きな建物が現れます。 ここがタルトゥのシンボル、「大聖堂(トームキリク)」です。 大聖堂の建設は13世紀の後半に始まりました。建設工事は難航したようで、日本の城にもある人柱伝説が残っています。 建設は15世紀にようやく完成し、タリンの「大聖堂」と同様、カトリックの聖地とされました。しかし16世紀の宗教改革で、タリンの「トームキリク」がルター派に鞍替えして引き続き聖地とされたのに対し、このタルトゥ「トームキリク」は打ち捨てられ、廃墟となりました。 現在は塔が修復されて展望台になっています。

住所:Lossi 25, 50093 Tartu

タルトゥ大学歴史博物館

大聖堂の東側の部分にあたり、1806年にタルトゥ大学の図書館として改築された建物です。 現在はタルトゥ大学歴史博物館となり、かつて大学で使われていた実験道具などが展示されています。

悪魔の橋

さっきの交差点に戻って右折し、Lossi通りを南西に向かうと、再び橋が現れます。さっきの「天使の橋」よりは大分黒ずんでいて、「悪魔の橋」と呼ばれています。 橋の完成は1913年。最初のエストニア共和国が誕生する5年前です。 「天使の橋」が大学の学長に捧げられたのに対し、この「悪魔の橋」はかつてのロシア皇帝・アレクサンドル1世に捧げられました。さすがにまだロシア統治下だったので、献納の名目は「悪魔のようなロマノフ王朝の打倒を願って」ではなく、「ロマノフ王朝の300周年記念」だったようですが・・・ その当時からここでは歌のコンサートが開催されていて、天使の橋には女性が、そして悪魔の橋には男性が集います。エストニアの独立と「歌」とは深い関わりがあるので、色々な意味がこめられているのでしょう。

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