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山の手南東部

「山の手(トームペア、Toompea)」は旧市街西側の丘の上に築かれた、かつての軍事拠点です。

エストニア国会議事堂がある「トームペア城」に行く前に、少し南のほうを散策してみましょう。下町から行く場合は「短い足」の急坂を登り、デンマーク国旗の発祥伝説がある「デンマーク王の庭園」で一休みしてから、2つの塔を訪れます。



タリン旧市街・トームペア南東部の地図 - エストニア名所図会





短い足

タリン旧市街の下町と山の手を結ぶ道は2つあり、それぞれ「長い足(ピック・ヤルグ、Pikk Jalg)」「短い足(リュヒケ・ヤルグ、Luhike Jalg)」という名前がついています。

「短い足」は近道ですが急な坂と階段になっていて、「長い足」のほうがやや緩やかです。急坂を下ると足の負担が大きくなるので、両方通るなら、「短い足」で登って「長い足」で下るのがお勧めです。

ニグリステ教会北西の交差点から西に進むと、「短い足」の登り口があります。

「短い足」は中世の住宅や居心地の良さそうなレストランがある歩行者専用の路地で、タリンで最も美しい道の一つに数えられています。

途中にある小さなゲートは、山の手の貴族の横暴から下町の商人や庶民を守るために作られたそうです。



デンマーク王の庭園

「短い足」を登って行くと、城壁のある公園が現れます。右手の城壁には四角いゲートがあり、ここをくぐって更に登ると山の手に行けますが、まっすぐ進んで「デンマーク王の庭園」で一休みしましょう。

「デンマーク王の庭園」には、次のような話が伝わっています。

1219年、ローマ教皇とリヴォニア司教が呼びかけた北方十字軍に参加したデンマーク王・ヴァルデマー2世は、当時「エストラント」と呼ばれていたエストニアに上陸。土着の首長たちとの戦いを開始します。 (「エストニアの歴史」を参照)

トームペアには当時からエストニア人首長の砦がありましたが、ヴァルデマー2世はこれをなかなか落とせず、敗色が濃厚になっていました。

6月15日、国王は最後は神頼みしかないと、神に祈りを捧げます。すると「赤地に白十字の旗を掲げよ」とのお告げがあり、その通りにして突撃すると奇跡的に勝利をおさめ、戦いの流れが変わりました。

その時デンマーク軍の前線基地があり、ヴァルデマー2世が祈りを捧げたというのが、この「デンマーク王の庭園」。伝説の真偽はともかく、デンマーク国旗発祥の地とされています。

下町の美しい屋根を望みながら、涼しい木陰で一休みするには最高の場所です。



処女の塔

さて、さっき見えた城門をくぐると、ようやく山の手エリアに入ります。 城壁に沿って左の方へ行くと、「処女の塔(ネイツィトルン、Neitsitorn)」という名の四角い塔が見えてきます。

この名前にも中世ならではの皮肉がこめられていて、実際には売春婦を収容する監獄でした。

三階建ての塔は、今はカフェになっています。

住所:Lühike jalg通り 9番地A
電話:+372 644 0896




台所を覗く塔

「処女の塔」のすぐ南側にある円柱形ののっぽな塔には、「キーク・イン・デ・キョク(Kiek in de Kok)」という名前がついています。北ドイツの方言(低地ドイツ語)で、「台所を覗く」という意味です。

この塔は1475年に、トームペアの丘の最も緩やかな(つまり、攻城ルートになりやすい)斜面を守るために建造されました。

高さは49.4メートル。塔の上から近所の民家の台所を覗き見できることから、見張りの兵士たちがこの名前をつけたとされています。

1480年にはエストニアを支配していたリヴォニア騎士団とプスコフのロシア人との間で紛争が始まったため、壁の厚さを4メートルにするなど増強工事が行われました。更に1532年には、塔の下部を18メートルの土で覆うなどして、鉄壁の防御を固めます。

しかし、1577年にはイヴァン雷帝率いる4万のロシア軍が攻め寄せ(リヴォニア戦争)、砲撃によって塔の上階部分を吹き飛ばされてしまいます。

ロシア軍を撃退した後に修復したのが、今の姿です。外壁をよく見ると、今も9つの砲弾が埋まっています。

現在はタリン歴史博物館の分館として、昔のタリンのジオラマの他、地図や武器など戦史にまつわる資料が展示されています。かつて地階は武器庫で、4階には大砲が据えられ、その砲弾は市の境界外まで届いたと伝えられています。最上階は展望台になっていて、下町の家並みを見渡すことができます。ちなみに台所は、民家の煙突を通して覗いていたそうです。

住所:Komandandi tee通り 2番地

開館時間:
午前10時半~午後6時(3月~10月)
午前10時~午後5時半(11月~2月)
月曜休館

入館料:4.50ユーロ(子ども2.60ユーロ)